2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

辻真先『仮題・中学殺人事件』

スーパー&ポテトシリーズの一作目。この度めでたく復刊!ということらしい。辻真先のミステリは迷犬ルパンシリーズなら小学生の頃たくさん読んだけど(ちょっと恥ずかしい)、このシリーズを読んだのはほぼ初めて。だいぶ昔に書かれた“若者向けミステリ”っ…

女優霊

いわゆるジャパニーズ・ホラーの先駆け的な存在であると聞いた気がする映画。お話は、古い撮影所で映画の撮影を行うクルーに、かつてその撮影所で死んだ女優が出演した製作中止映画にとり憑いた霊(ややっこしいですな)が忍び寄る……というもの。あんま恐く…

書籍関連

そう言えばそろそろ柄刀一『アリア系銀河鉄道』が光文社文庫に落ちた頃のはず。僕が読んだ中では(って、そんなに読んでるわけじゃないけど)柄刀たんの最高傑作だと思うんで、かなりおすすめ。おんなじようなことをやってる山口雅也『ミステリーズ』なんか…

ときめき日記

こういうの↑がはてなダイアリークラブにあってもいいと思うのだけど。まあいいや、適当に書いていこう。 全国的にはどうなのか知らないが、札幌の地下鉄は今新人さんが入社する時期らしい。最近は朝夕改札口の近くに新人の駅員さんが意味も無く二、三人並び…

津原泰水『ペニス』

ぺにーす!と言うわけで、酔った状態で読了しました。この感想も酔った状態で書いてます。従って全く信用ならないものになってる可能性が大なので、後で書き直すかも。まあいいや。感想としては、まず読んでて気持ちいい!文体に中毒性がある。ダラダラとシ…

映画関連

anutpanna*memo(id:anutpanna)の『イン・ザ・カット』評が面白い。ほへーそのような見方が。そう言えば僕はこの映画を見ながら、「強引だけどセクシーな刑事さん、繊細でナイーヴな医師助手、性欲ムンムンな黒人大学生というそれぞれに魅力的な三人の男が…

書籍関連

飛鳥部勝則情報がmauさんのところ(http://d.hatena.ne.jp/mau/20040412#1081746322)に。クリスティー文庫『シタフォードの秘密』の解説は立ち読んで来ました。別になんてことない解説だったけど。 あと、天沢退二郎の本がいろいろ復刊する模様(http://d.h…

ディボース・ショウ

婚姻問題専門の敏腕弁護士ジョージ・クルーニーと“離婚太り”をもくろむキャサリン・ゼタ=ジョーンズは互いに裏切り合いながらも惹かれ合い……という、離婚後の財産分与にまつわるラブコメ。口の端がムニムニ持ち上がったり眉毛がぼよんぼよん動いたり、大げ…

思い出した

こちらの記事(http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20040411#1081680041)を読んで、昔何かの弾みで一回だけ見た教育テレビの道徳番組みたいなやつのことを思い出した。確かオープニングは幼児期を海外で過ごしたらしい女の子が習字をしながら「私、漢字って好…

タイムリミット

ハメられた男が容疑から逃れようと奔走する倒叙物っぽいサスペンス……なのだけど、そこに至るまでの前置きがやたらと長ったらしく、退屈。しかしいざ本筋が始まると意外なことにこれが結構面白いのだった。それもコメディ的な意味で。 特に主人公が必死で通話…

※昨日の分の感想も書いてます。

フィアー・ドット・コム

ジャパニーズ・ホラーに影響を受けたとかいう触れ込みのホラー映画。「アクセスすると48時間後に死んでしまう呪いのウェブサイト」とか「ゴムボールを抱えた白髪の少女幽霊」とかいういかにもジャパニーズ・ホラーなモチーフが出てきたり、ヒロインが呪いの…

Dolls

北野武の映画なんて初めて見た。これは最初、いかにも人工的な絵面とかセリフ回しにかなりの違和感があって、「これは作り物で、現実じゃないんですよー」的アピールはもういいから!わかったから!と少し辟易しながら見てたのだけど、半分過ぎたあたりから…

蘇部健一『届かぬ想い』

幸せな家庭を失った作家志望の男が再び掴んだ幸せ。だが、やっと生まれた娘が重病にかかっていることが発覚。娘を救うために彼が選んだ手段は、タイムマシンだった……!というお話。惜しい!妹ネタにしておけば流行りモノっぽい感じだったのに!じゃなくて、…

矢野龍王『極限推理コロシアム』

せっかくの第30回メフィスト賞受賞作だってのにこれか……。別に期待はしてなかったけど、やっぱりメフィスト賞が勢いを取り戻すきっかけになるようなものじゃなかった。がっかりだ。淡々と、つまらないです。 冒頭で語られる“推理ゲーム”の基本設定、「二つの…

歌野晶午『ROMMY 越境者の夢』(背景色でのネタバレ含)

う・た・の! というわけで、また一つ歌野の未読本を片付けました。こちらはレコーディングスタジオで起きた殺人事件の記述にROMMYというミュージシャンの半生記を絡めてみました、という感じの小説。一人の変わった人物が人生を美しくかつ速足に駆け抜けた…

デュースワイルド

ファーストシーンから強烈に安っぽいので不安におののいてしまったのだけど、次のシーンで気付いた。これ、現代の話じゃないじゃないか。えーと、1950年代のブルックリンを舞台に、二つの若者チンピラ集団の抗争の様を描いた映画でした。でもその年代のアメ…

深田恭子『Universe』

3年前くらいに出た深田恭子の2枚目のアルバム。かなり素敵。かなりおもしろ。深田恭子という面白すぎる素材をどうプロデュースするか?ということで、製作者のみなさん非常にクレバーに楽しんでらっしゃいます。中でもやっぱり小西康陽氏はビシッと決めて…

司馬遼太郎『燃えよ剣』

土方歳三を主人公に据えた新選組のお話。やはり有名すぎるぐらい有名な定番作品だけあって、読んでる間はそれなりに楽しめるし、細々とした歴史上の出来事を書き連ねるうざったい部分がありながらもリーダビリティは高い。教科書で歴史を読むのとはだいぶ印…

ポリスアカデミー

警察学校に集まった問題児どもがいろいろ問題を起こしつつ最終的には立派な警察官になるコメディ。教科書を窓から投げ捨てたつもりが内窓が閉まってた、みたいな地味に間抜けなギャグがそれなりに笑えるし、軽く見られる感じでいいんじゃないですかね。寝な…

イン・ザ・カット

人との関わり合いを半ば絶ち、空想の世界に生きているような中年独身女教師が恋に出会い、それと同時に連続バラバラ殺人事件に巻き込まれていくお話。んー。どこを面白がればいいのかよくわからない、という印象。こっちの事情として物凄く眠いときに見てし…

ホーンティング

不眠症についての実験という名目で豪奢な屋敷に4人の男女が集められる。彼等がそこで時間を過ごすうちに、次々と怪奇現象が起こり出し……という話。「えらいもん見てしまった」感も無く、ただ普通につまらない映画だった。これを見て、ダークキャッスルは良…

タイガーランド

そろそろアメリカの敗色が濃厚になってきた時期の新兵達の訓練施設での生活を描いた映画。タイトルのタイガーランドってのは新兵達が最後に送られるヴェトナム戦争の戦場を模した訓練場の名前。面白い!というような感想を抱かせるものではないけどとてもよ…

ダークシティ

宇宙人に操られた街で一人その操りから逃れ、何故か超能力を見に着けた男が街の秘密を解き明かしていくお話。なんだかあからさまにB級な感じがするSF映画で、最後の念波対決なんて安っぽすぎてどうかと思うものの、古臭くベタなネタの物語にも関わらず語り方…

トリプルX

命知らずのチンピラがアメリカのエージェントとしてスカウトされ、プラハの悪の組織に潜入させられてごたごたあったうちに本人もやる気になっていろいろ奮闘するお話。これはもうヴィン・ディーゼルの魅力に尽きるでしょうな。この人、全身刺青筋肉スキンヘ…

メラニーは行く!

リース・ウィザースプーン演じる主人公メラニーは南部の田舎からニューヨークに出て来て成功したデザイナー。恋人である市長の息子の政治家アンドリューから遂にプロポーズを受けるが、実は彼女には田舎に残してき来た夫ジェイクがいて……というお話。うーん…

リプリー

前半は自意識過剰な不細工ゲイが暴走してとんでもないことを引き起こすサイコ・ホラー、後半は全然盛り上がらない倒叙サスペンスというお話。いやあ、素晴らしく面白かった!前半は!金持ちのぼんぼんジュード・ロウの美しさと、彼に憧れる野暮ったい貧乏人…

スターリングラード

主人公の属するソ連軍がスターリングラードでドイツ軍の侵入を阻止しようと奮闘する中いろいろドラマが生まれて……みたいな話。ジュード・ロウ演じる学はないが狙撃の腕はバチグンな主人公とエド・ハリス演じる敵方少佐の狙撃手対決がクローズアップされてい…

ノット・ア・ガール

ブリトニー・スピアーズ主演のアイドル映画。ブリトニーと幼馴染みの女の子二人(+男一人)が車で楽しいことが待っている旅に出発!しかし旅先で三者三様にショックな出来事に遭ってしまい、哀しくなるけど、でも……というお話。一応あらすじを解説してみた…

乾くるみ『イニシエーション・ラブ』(背景色でのネタバレ含)

……えっ?……………あ、あっ、ああー、わかった。そっかそっかそういうことか。気付くのにだいぶ時間がかかってしまった。つまりマユにとってもイニシエーション・ラブだったってことですね。彼女は二人の“たっくん”に対して二股を掛けていた、と。 でもこの趣向…