DOOM ドゥーム

悪くない出来。設定語りはおざなりにどんどん突っ込む展開がゲーム原作映画っぽくていい感じ。モンスターとの直接対決までをとことん引っ張ってなかなかの緊張感が演出できてるし。このへん暗闇の使い方が巧いと思った。ただ、少し引っ張りすぎちゃって、出たー!となってから終盤まであまり間がなかったのはちょっと肩透かし。あ、噂の「ゲーム画面をそのまま再現」なシーンは正味10分もなく、挿入の仕方にも結構工夫があってそれほどテンション下がらなかったです。人間同士の戦いとなる終盤は、何故か途中から銃を捨てて肉弾戦になるあたり首を傾げたくなったけど、まあロック様だから仕方ないのか。
主演のカール・アーバンは男臭い面構えがよく映える好演。『リディック』のときよりもこういう頭悪そうな役のほうがずっと合ってる。対するロック様も貫禄は十分なんだが、鬼気迫る悪役演技というには微妙に足りないか。脇では、下半身消失男役のデクスター・フレッチャーが相変わらずチャーミングでとてもよろしい。そしてヒドいのがヒロイン(でも姉)のロザムンド・パイク。この人ホラー系に向いてないよ。悲鳴も顔の歪め方もすごく下手。ちょっと腹が立った。