メラニーは行く!

リース・ウィザースプーン演じる主人公メラニーは南部の田舎からニューヨークに出て来て成功したデザイナー。恋人である市長の息子の政治家アンドリューから遂にプロポーズを受けるが、実は彼女には田舎に残してき来た夫ジェイクがいて……というお話。うーん、予想通りのハッピーエンドなのにどうも見ていて気持ちよくないなあ。それは主人公に振られるほうの男に責められるべき点が全くないからなんだけど。ラストで観客に後ろめたさを感じさせてしまうようではロマコメ失格でしょう。ひたすらうっとりすることに集中させてくれなくてはね。締めの告白シーンとか、死体がむっくり起き上がって教えてくれるシーンは綺麗だし、南部っていい所なのよ的なアピールが伝わってくるわりと上手くいっている映画ではあると思う。
リース・ウィザースプーンは相変わらず面白い顔で見てて楽しいんだけど、この役にはあまり合ってないような気が。性根が下品に見えるので(失礼)、成功したデザイナーという感じがしなくって。ジェイク役のジョシュ・ルーカスも温厚で知的そうに見えてしまってどうかと思ったのだけど、最終的にうっとりさせるためにはこれでいいようだ。ゲイの友人キャラがまた例によって魅力的だった。