スターリングラード

主人公の属するソ連軍がスターリングラードでドイツ軍の侵入を阻止しようと奮闘する中いろいろドラマが生まれて……みたいな話。ジュード・ロウ演じる学はないが狙撃の腕はバチグンな主人公とエド・ハリス演じる敵方少佐の狙撃手対決がクローズアップされているのだけど、僕にはどうもこれがピンとこなく。ジュード・ロウは相変わらず美しくも野性的な匂いがするキャラクターで良いものの、エド・ハリスが引き際をわきまえないみっともない老いぼれに見えてしまうんだもの。こんな敵役には興味持てない。まあ彼等の能力の高さはよく描けているのでゲーム的な面白さは感じられたけど。
僕にはどっちかって言うと、主人公を巡る三角関係みたいな話のほうが面白かった。理想に燃える将来有望な若き将校だが、嫉妬に狂って友人を裏切ったりもする弱い人間、という描き方をされているジョゼフ・ファインズの役柄が良くて、この人のキャラが最終的に落ち着くとこに落ち着いただけでかなり満足してしまった。この人のキャラを立てるための筋立てだったのかと思うくらい。ただ、やたらに人死にドラマを演出しすぎという気はするなあ。もちっと控えめにお願いしたい。