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ジャパニーズ・ホラーに影響を受けたとかいう触れ込みのホラー映画。「アクセスすると48時間後に死んでしまう呪いのウェブサイト」とか「ゴムボールを抱えた白髪の少女幽霊」とかいういかにもジャパニーズ・ホラーなモチーフが出てきたり、ヒロインが呪いの元となる人物の死体を発見するこれまたジャパニーズ・ホラーお決まりのイベントがあったりするわりに、全体の印象はジャパニーズ・ホラーとは程遠く……。これは、ネットで殺人中継をするのが趣味なサイコキラーなんて人物を冒頭から登場させてしまったせいでどっちがメインのネタなのかよくわからなくなってしまったせいでしょうな。この中途半端さは映画を実にツマランものにしていて、致命的。
しかもこの映画、画面がユラユラチカチカしすぎで目が疲れる。恐怖シーンが何を映してるのかすらよくわからんようじゃダメだろう。画面が終始暗いので、主役のスティーヴン・ドーフのチンピラ顔を拝んでりゃいいや、ということにもならないし。あんまりつまらなかったので口直しに『女優霊』を借りてきてしまいました。うひー怖そう。