2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

遠い空の向こうに

これまたいい話。炭鉱での採掘しか仕事がない田舎の町に住むホーマー少年は星空を流れてゆくスプートニクの姿を見て、突如ロケット作りに目覚めた!幼馴染の二人を誘い、クラスの除け者クエンティン君(赤毛でメガネでそばかすでえらいかわいい)も仲間に引…

クルーレス

学園の人気者の女子高生が人の世話焼いて喜んでるうちになんだか虚しくなってきて、いろいろあった後自分の問題を解決すしてハッピーエンド!な話。ヲタク男子がメインキャラにいないのでアメリカ学園物というジャンルとしてはわりと不満足ながら、主人公の…

スクール・オブ・ロック

ロックバンドを成功させる夢を捨てきれないダメ人間ジャック・ブラックが、偽教師としてもぐりこんだ先の私立小学校で生徒とバンドを組むことを思いつき……という話。さすがに前評判めちゃくちゃ良かっただけあって面白かった。終わったとき「あれっ、もう終…

森奈津子『からくりアンモラル』

念願の森奈津子初読み。わーい、期待通りレズビアンでエロで面白い!でもこの短編集の企画にちょっと問題がある気が。同じ傾向の短編ばっかり集まりすぎてて、後のほうになると少し飽きてきてしまったよ。もちっとバラエティに富んだラインナップでも良かっ…

ファントム

田舎に住んでる姉が都会に住んでる妹を連れて自分の村に帰ると、村中の人間が忽然と姿を消していた。転がっていたいくつかの死体もいつの間にか消えてしまう。彼女達は唯一残っていた保安官等と協力し、何が起こっているのか探ろうとするが……という話。これ…

畠中恵『百万の手』

新しいのが出るたびに話題になってる創元社の「ミステリ・フロンティア」第四弾。でも、あれー?この人こんなに下手な人だっけ。一応、家庭に問題を抱える中学生の主人公が親友の家の火事という事件に出くわして以来、深刻な事態に巻き込まれていく、ってい…

新刊情報

・6月上旬 田中啓文『蹴りたい田中』 ハヤカワ文庫JA がっはっは。このタイトル。どうやらこれが例の「『銀河帝国の弘法も筆の誤り』の続編的性格の短編集」な模様です。楽しみ。

Fruit Smash

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かむらっこ先輩(id:kamuraco)のとこで紹介されてたゲーム。おもしろー。ZOO KEEPERのバージョン違いみたいなやつで、残り時間がなくなるとゲームオーバー。時間を増やすにはジュースメーターってのを溜めてレベルを上げればいいっていう仕組みですな。ZOO …

キル・ビル Vol.2

Vol.1を観たからには、ということで観ておきました。前作は変な日本ネタを見せられてほわーとなってればよかったので(僕には)楽だったしある程度楽しめたけど、これはなあ。前作みたいなムズムズ感があるのってパイ・メイとの修行シーンとその修行で得た技…

キリタク

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政宗九の視点の日記(4/25)によると、作家さん方が口々に「霧舎さんは実際に会うとすごくカッコいい。著者近影を撮り直せばいいのに」と言っていたとのこと。ギャース!どうしようどうしよう惚れちゃう(先走りすぎ)! それにしても「霧舎さんは実際に会う…

小沢健二『刹那』

今頃買って聴いてます。知ってる曲ばっかりだけど改めて聴いてもやっぱり素敵。「強い気持ち・強い愛」はもう、なんて幸福感に溢れた曲だろう!って思ってしまうし、「さよならなんて云えないよ」は発売当時あまり好きじゃなかった記憶があって、でも今聴く…

ポピー・Z・ブライト『絢爛たる屍』

脱獄した連続少年快楽殺人鬼アンドリュー(ゲイ)はニューオーリンズで連続少年快楽殺人食人鬼ジェイ(やっぱりゲイ)と運命の出会いを果たす。彼等はヴェトナム人の美少年トラン(こちらもゲイ)に狙いを定めるが、トランの元彼ルークも彼に未練を残してい…

追記

ちなみにジョバンニ君、ベックの義弟になった模様です。 と言うわけで、ジョバンニ君ファンサイトに記念リンク! http://kobe.cool.ne.jp/g_ribisi/

コールドマウンテン

『風と共に去りぬ』以来の恋愛超大作!ババーン!ということで観て来ました。作劇上の山場でもあんまり盛り上げようとしてなかったり、シーンの終わり方がいちいち「ぶちっ」って感じに中途半端に切れたりするいかにも文芸大作っぽい不親切さはわりと好まし…

ジュエルに気をつけろ!

「雑誌に載ってるようなステキな家に住みたい」とかいう戯けた夢のみを行動原理として突き進むセクシー美女ジュエルに男三人がそれぞれ勝手な幻想を抱いて翻弄され、最後には……というお話。映画は三人の男がそれぞれ違う相手にジュエルとの馴れ初めを語ると…

角田光代『まどろむ夜のUFO』

わー、角田光代なんて読んじゃった。えーと、こちらは「まどろむ夜のUFO」「もう一つの扉」「ギャングの夜」の3篇を収録した中編・短編集となってます。いずれもフラフラとフリーターやってる女性の生活にある変化が訪れ、以後少し奇妙なものになっていく日…

桐生祐狩『夏の滴』

うはははは、面白い!もう頬がニッコリ緩んでくるくらい、最後の一行までインモラル。ひどい奴ばっかり!ひどすぎて笑けることこの上なし。親子キャンプ以後の展開がすごすぎてウキウキしてしまったよ僕は。こないだ読んだ『剣の門』(→感想)も凄まじく意味…

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ

うーん、これはいまいち。今回はしんのすけ達レギュラーメンバーが西部劇の中に吸い込まれてしまうお話なのだけど、話が動き出すまでがながーい、たいくつー。異世界での淡々とした日常に飲み込まれてしまいそうになるっていう筋立てだからある程度仕方ない…

みんなが大好き鯨統一郎くん

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政宗九の視点の4/20付けの日記に笑ける記事が。「お金出して買って読もうとは思ってないでしょ?」って……。いやあ、本当に鯨先生はみんなに愛されてますね。そして祥伝社の営業は振るっていますね。 そう言えば僕はまだ『CANDY』を読んでいないのだった。

牧野修『呪禁捜査官 訓練生ギア』

呪術が発展し、科学よりもずっと社会的地位が上昇した世界(科学の信奉者は馬鹿にされる)において、呪術犯罪を取り締まる正義の捜査官、それが呪禁官だ!というわけで、呪禁官養成学校において若人らが互いに高め合い、友情を深め合う話です。文体はねっと…

ピーター・パン

ああ、これは。綺麗綺麗綺麗。すごい綺麗。ネバーランドってのは子供(それも男の子)の夢想が形になったものだから、戦って負かされるためだけにいる海賊達がいるし、妖精だって勿論いるし(それも虫みたいなやつ)、妖精の粉をかければ楽しいこと考えるだ…

西風隆介『神の系譜 特別篇 竜の秘密』

うわははは。尋常じゃなく微笑ましい神の系譜シリーズ公式解読本。お馴染み土門くんと姫がシリーズの謎についてくっちゃべってるだけの本です。いやしかしこんな本を出す程にこのシリーズには固定ファンがついているのだろうか。どうもそうは思えないのだが…

三田村信行『ぼくが恐竜だったころ』

ブックオフで発見して確保しておいたもの。三田村の本、もっと古本屋にないかなあ。集めたいなあ。ちなみにこの本は小学生の頃に読んだはずで、しかし読み直してみるとやはりディテールはほとんど忘れてた。お話は、恐竜マニアの博士に誘拐され、恐竜が絶滅…

オーシャン・オブ・ファイヤー

数々の長距離レースで優勝してきた主人公とその馬ヒダルゴはちょっと嫌なことがあってしばらくレースに出てなかったんだけど、仲間達の期待に応えて一念発起、復帰してアラビアで行われる過酷な大レースに参加。さあ頑張るぞ!というお話。でも途中レースと…

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』(背景色でのネタバレ含)

せっかく読み返したので感想を。やはり孤島連続殺人+童謡見立て殺人の黄金コンボが面白いくらいサスペンスを盛り上げてくれていて、ワクワクする。これをミステリ史上最初にやった(のだよね?)というだけですごいなーと思ってしまう。「10人のインディ…

ホーンテッド・マンション

先行上映に行って来ました。えーと、結論から言うとわざわざ先行上映で見るようなもんじゃなかった。つまらんです。まあそのつまらなさも予想してた種類のものなのでそれほど落胆はなかったけども。内容はお化け屋敷映画と言うよりお化け屋敷を舞台にした冒…

飛鳥部勝則に関するコラム

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http://www2.next.ne.jp/~osamu-a/asukabe.htm なんとなくリンクするのがはばかられる気がするのだけど、飛鳥部ファンはとりあえず読みましょう。泣けます。『N・Aの扉』が好きな人ならさらに泣けます。嗚呼。

田中啓文インタビュー

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http://www.sf-fantasy.com/magazine/interview/040401.shtml Anima Salarisというウェブマガジンのサイトに載ったもの。メインの話題になっている『忘却の船に流れは光』を読んでなくてもなかなか楽しめる。田中氏の真摯に間違ったサービス精神の所在がわか…

マイ・ドック・スキップ

いじめられっ子の少年が9歳の誕生日に両親から犬をプレゼントしてもらい、それから犬を通していろんな出来事が彼を訪れ、彼は成長していく、というお話。あらすじからは媚売るような厭な要素が懸念されなくもなかったのだけど、そんなものは一切なくて感心…

小路幸也『高く遠く空へ歌ううた』

第29回メフィスト賞受賞者の二作目。一作目は面白くなりそうな要素がありつつも最終的にはかなりどうでもいい話になってしまったという印象で、なんかもうほとんど内容覚えてなかったりするのだけど、この二作目は意外なことに結構面白かった。前作の時には…