津原泰水『ペニス』

ぺにーす!と言うわけで、酔った状態で読了しました。この感想も酔った状態で書いてます。従って全く信用ならないものになってる可能性が大なので、後で書き直すかも。まあいいや。感想としては、まず読んでて気持ちいい!文体に中毒性がある。ダラダラとシャッキリが合わさったような精神状態で読めます。これはきっと一日で一気に読み終えたりするのが一番いいんだろうけど、切れ切れに読んでしまって何だか損した気分。あと、これって散文詩みたいよね。なんとなくネリさん(あー、リンクするべき場所が見つからない)の詩を思い出した。散文詩がいくつも繋がって出来てるみたいな小説。そのわりにストーリーらしきものがあるのがタチの悪いところだ。あ、これは褒め言葉ですよ。あと、主人公が超然としてるようでいて、読み進めていくと実は結構俗っぽく痛々しそうな人物であることがわかるのもタチが悪い。主人公像だけなら佐藤友哉ともそれほど変わらない気がするくらい。
読んでて特に面白かったのはメグミから電話がかかってくる所と、主人公がテノール歌手に迫る所。全く、インポテンツほどタチの悪いものは無いな!という小説でした。インポ萌えー。