2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧
なんて素敵なディストピア。得体の知れない怪物の群れが通りすぎた後に残ったのは、「意味を志向しすぎる人間も、しなさすぎる人間も、どっちにしろ醜い」というような。そんな笑える事実でしたよ。戯画的なのに生々しく、グロいのに臭みが無い描写の積み重…
この映画の見物は何と言っても、当代きってのフェロモン大量分泌俳優二人ががっぷり四つに組んでぶつかり合う演技対決にある!としたい。捏造記事の責任から逃げまくるヘイデン・クリステンセン。ひたすら誠実に彼を追及するピーター・サースガード。嘘に言…
年が明けたので選出してみました。2005年に公開及びビデオスルーされた作品が対象です。好き映画→1.『宇宙戦争』、2.『エターナル・サンシャイン』、3.『ナショナル・トレジャー』、4.『蝋人形の館』、5.『カンフーハッスル』、6.『愛についてのキンゼイ・レ…
『風流冷飯伝』の続編。と言っても、舞台設定が同じなだけ(今回の主人公は風見藩に輿入れした姫君)で主要登場人物は総とっかえされておりまして、前作を読んだ人ならクスリとできる箇所がいくつかある、という程度。あ、ただ一人前作から続投のお庭番、倉…
恐ろしく地味なコメディでした。『アメリカン・パイ』とも『アバウト・ア・ボーイ』とも全然違う作風を一応成功させていて、これでワイツ兄弟の職人的な監督としての才能がはっきりした感じ。コメディならなんでも出来るんだろうな。51歳の部下と26歳の上司…
エリシャ・カスバート演じる「元AV女優のエッチなお姉さん」の奔放な魅力で引っ張る序盤はなかなか楽しい。でも途中からこのお姉さんがあまりに主人公に都合のいいキャラクターになってしまって魅力激減。そうなるともうどこにも興味が抱けなくなった。安易…
新刊読むのに疲れたので読んでみました。面白い! ですます調の柔らかい文体がすごくキャッチーで読みやすく、加えて主役格の二人、幇間の一八と冷飯食い*1の数馬のキャラがしっかり立っているのでどんどん引き込まれる。どかーんと盛り上がるクライマックス…