隣のヒットマンズ 全弾発射

前作(→感想)のその後、歯科医マシュー・ペリーは新妻ナターシャ・ヘンストリッジを前作で死んだマフィアのボスの父親に誘拐され、身を隠して生活する元殺し屋ブルース・ウィリスアマンダ・ピート夫妻に助けを求めるが……というお話。
前作の脚本にはとりあえずよく練られた形跡があったのに対して、今作はもうムチャクチャ。コン・ゲームっぽい筋立てだから仕方ない部分もあるとは言え、登場人物の行動に一貫性が無さすぎる。滑稽なことをする役割をマシュー・ペリーだけでなくブルース・ウィリスにまで振っちゃったのも失敗。ウィリス関係のギャグは全部見事に滑っている。さらに主要キャラに無理矢理新たな設定を付け加えたせいで辻褄が合わなくなっちゃってるのは『インファナル・アフェア 無間序曲』と同じ。
ただ、前作同様移動する際にいちいちぶつかったり転んだりしないと気がすまないマシュー・ペリーの間抜けさは個人的には好ましい。他、アマンダ・ピートナターシャ・ヘンストリッジの女性陣はそれなりにチャーミング。特にナターシャ・ヘンストリッジは前作の3倍くらい美人に見える。