スウィート・ヒアアフター

カナダの雪深い田舎町でスクールバスが転落し、乗客の子供達の大半が死亡する事故が起きる。ヤク中の娘を持つ弁護士が子供を亡くした親達に訴訟を起こさせようと家々を駆けずり回るうち、人々の秘密が次第に明らかになってゆく、というお話。
ボーッと見ていたらいつの間にか終わってしまっていて困った。ストーリーと構成が似てる『21グラム』(→感想)なんかに比べると数段上品でよく練られているとは思うものの、登場人物の心情の動きに“わからない”部分が多すぎて最後まで乗れず。「難解」という言葉すら頭に浮かんでしまった。弁護士が娘の喉にナイフを当てたことを回想するシーンの使い方は面白かったけど。
最重要キャラのニコールを演じるサラ・ポーリーは評判通りとてもいい。クセのある顔立ちながら美少女に見えて、それでいて見る者をなんとなく不安にさせる雰囲気がある。