ハムナプトラ 失われた砂漠の都

わあ、楽しい。適度に呑気でユーモラスな雰囲気の中での遺跡発掘活劇モノ。そんなジャンルがあるのかどうか知らんが。雰囲気は呑気ながら気づけば大量に人死にが出てたりして、でも主要登場人物にそのことを気に留めてる素振りが全くないのが良いな。エンターテインメントとして正しい。出来ればCGにももっと遊び心があって良かったんじゃないかね。絵面は間抜けながらいまいち笑っていいのかどうか迷うシーンが随所に見受けられたので。ま、でもこのくらいがちょうどいいのかもしらんな。
で、僕が褒めたいのは例によってキャラモノとしての側面なのだけど、全体的に非常にキャラクターの扱い方を心得てる印象を受けた。特にヒロインの兄のジョナサンというギャグ担当キャラの扱い方が素晴らしい。彼のスリが得意という性質(と言うか、性癖)を終盤の物凄く重要なシーンで活かしてみせたのは大正解でしょう。わかってるなあ。僕はもう彼に萌えて萌えてたまらんかったね。続編にも出番は少ないながらお兄ちゃん出るらしいので見なきゃ。あ、あと主演のブレンダン・フレイザー始めキャスティングもよし。ヒロインの若干古臭いキャラ造形が生きているのはレイチェル・ワイズが演じてるからでしょうな。