2006-02-18から1日間の記事一覧

ファニーゲーム

ごく普通の小金持ち一家をひたすら理不尽な暴力が襲う映画。動きが少なく静かな画面が極限まで緊張感を孕んでいって、もう心臓バクバク言わせながら見てしまった。このへんの技術的な面は文句なしに高く評価したい。ただ、製作側がどういうつもりで不快描写…

王は踊る

ルイ14世の寵愛を受けた宮廷音楽家リュリの一代記。リュリの音楽で王が踊るシーンがいくつか序盤に置かれていて、これがもう甘美で情熱的な愛の交歓の図以外の何物でもない美しさ。だからこそそこから紆余曲折あって王の寵愛を失ってゆくリュリの悲嘆にくれ…

ディーン・R・クーンツ『闇の囁き』

もしかしたらクーンツ読むのは初めてかも。そして、最初にこれを読んだのはたぶん間違いだった。ジョン・ソールとかが書きそうな思春期サイコホラー風の筋立てなんだけど、かなり救いのあるオチが用意されてて、あんまり怖がらせてくれないのがつまんない。…