イーオン・フラックス

うはは、かっこわりー。作り手にはビジュアル面に関するセンスが大幅に欠けてると見た。ヒロインの衣装も伽椰子さんみたいな妙な身のこなしも、アクションの舞台となる庭園(クライマックスは桜吹雪の中の銃撃戦!)のデザインもみんな変な感じ。王道SFっぽい筋立てがありがちなのは別にいいんだが、それがカッコいい美術やアクションで支えられてないことにはどうにもならない。池に沈められたヒロインの相棒が忍者っぽく竹筒で息をしてるを見たときはさすがにぶっ飛んで、こういうB級エッセンスがもっとあれば支持してもいいと思ったけれど。
主演のシャーリーズ・セロンのアクション・ヒロインっぷりは及第点。ケイト・ベッキンセールあたりと比べればかなりいいほう。その相手役マートン・ソーカスはまあ、普通にカッコいいんじゃないでしょうか。嫌いじゃないです。問題なのはソーカスの弟役ジョニー・リー・ミラーで、この人はこのままB級悪役路線に路線変更となるのか、目が離せないところ。