テッド・デッカー『影の爆殺魔』

謎の連続爆破事件と対峙するうち、自分のトラウマを向き合うことになる主人公。そして明らかになる犯人の意外な正体は……という話なのだけど、ちっとも意外じゃありません。この種のネタはもう出尽くしてるんで、使うならもっと頭を捻った使い方でお願いしますよ。内容薄いわりに(だからこそ?)読みやすくて、上下巻合わせた700ページ弱を長くは感じなかったけれど、でも、それだけ。序盤のスリルが持続すればなあ。
この小説、映画版が製作済み*1のようなんですけど、製作・出演のメンツが安すぎるので、日本で公開になるかは怪しいかと。マックス・ライアンが出てるからちょっと見たい気もするかな。