奇人たちの晩餐会

バカをバカにして楽しむのが趣味の嫌味な金持ちが、未知なる大物バカの底抜けの善意によってあわや身の破滅か!ってな目に遭われされるコメディ。舞台のほとんど動かない演劇風の画面の中繰り広げられる、軽快な言葉のやり取りと皮肉な展開がなかなか楽しめたのだけど、ちょっと「いい話」風にまとめた結末はいただけない。バカってもっと恐ろしいものだろう。中途半端だなあ。
役者はみんな好演。恐怖のバカ役ジャック・ヴィルレは昨年没していた模様。なかなかチャーミングにみっともないことをやれる人なだけに、勿体無い。