ジャーヘッド

戦場で主役になるつもりだった兵士達の「約束が違う」ってな心情をジリジリ盛り上げていく描き方が巧い。果たされなかった約束はいつまでも心の中に残ってしまうわけで、そういう頭の悪いセンチメンタリズムを一人称で語る主人公がジェイク・ギレンホールってのは適役なんじゃないでしょうか。みんな同じだがみんな違う、という感じに描かれた兵士たちのキャラも面白い。
というわけでなかなかよく出来た映画なんですけど、正直好みとはちょっと違うので、僕は主に兵士の一人ピーター・サースガードを見てました。いつもと違うあまり妖しさのない役で、ちょっと不似合いな気もするんだが、肌の露出が多くて嬉しい。子役出身のルーカス・ブラックも妙な感じに育っていて面白かった。