恋の骨折り損

シェイクスピアの原作を脳天気に翻案したミュージカル。映画館で観てればも少し面白かったかと思うのだけど、歌と踊りの素人の群れが不器用に舞うのを見せられても全然楽しくならない。踊り終わった後、露骨に「やれやれ、疲れたわ」という姿勢になる人がいるのはどうなんでしょう。それと、あのラストは脳天気に過ぎるのでは。全員生きて帰還できたからって、喜ぶだけでいいのか!
出演者については、マシュー・リラードに歌わせるのはヤバいってわかってる(あからさまにソロパートが少ない)なら、出すな! とか、監督のケネス・ブラナーが若者の中に出張りすぎてて見苦しい、とか言いたい。歌も踊りもチャーミングにこなしてたのはネイサン・レインくらい。この人は『スチュアート・リトル』のスノーベル役でしか知らなくて、全然いい印象がなかったんだが、最近好きになってきた。『プロデューサーズ』映画版楽しみ。