悪魔の棲む家

マイケル・ベイ等が製作する古典ホラーリメイクシリーズ第2弾、なんですけど、前回の『テキサス・チェーンソー』に比べて段違いに盛り上がっていないようだ。それはたぶんオリジナル版の人気が高くないせいなんだけど、実際観てみたらその不遇な境遇を可哀想とは思えなくなった。つまらないんだもの。
大体、悪魔の家に魅入られて徐々に狂ってゆく優しい夫の役がライアン・レイノルズという時点でもう失敗だろう。この人結構好きだけど、鬼気迫る表情で観客を怖がらせるなんてことができる人じゃないんだから。自縛霊とかも出て来るけど、これは主人公一家に悪意を持たない方々なので、せいぜいイタズラを仕掛けてくるくらい。一体どこで怖がればいいんだ。『呪怨』の真似っこ演出が盛り込める美味しい設定なのに、勿体無いなあ。