ロード・オブ・ウォー

主人公が悪魔の商売だとは知りつつ武器売買にハマってゆくのは、生まれ持った業ゆえのことであって、それはとても悲しいことだよね、という風に見せたいんだろうけど、全然“業”って感じがしないです。そもそも主人公は武器商人としての才能があるように見えないよ。その世界でのし上がる過程を段階踏んで描いてほしかった。警察を飄々とこずるくやり過ごす様は面白かったんだけど、それだけじゃなくてさ。
国際警察だかなんだかの役で出演のイーサン・ホーク渡部篤郎化がより一層深刻な域に。えー、僕はこの人の勘違いナルシストっぽいところまで含めて好きですが、これ以上悪化するならもう食えないかも。