イン・アメリカ 三つの小さな願いごと

あんまり面白くなかった。喪失感と疎外感で不幸に埋もれる一家を救う隣人の扱いが適当すぎる気が。都合のいいキャラとして登場させた末にあの最後では可哀想だ。あと、健気な姉妹と必死で幸せを演じる母親にはそれなりに説得力があるのだけど、サル顔のお父さんパディ・コンシダインがあまり良くなかった。何か勝手そうで同情しにくい。
というわけで、キャストで一番は隣人役のジャイモン・フンスー。「怖そう」と「優しそう」がちょうどいいバランスで、嘘臭くないのに泣かせる。