バス男

とてもよく出来た幸せな映画。ちょっと変すぎる登場人物に対して、ベタベタした共感ではなくあくまで優しい視線が向けられている、という感じの演出が良い。一番盛り上がるべきあのダンスのシーンで僕は若干醒めてしまったのだけど、そんな風な演出のおかげで心地よく見られた。主人公は変な部分と意外に普通っぽく人の目を気にする部分のバランスがちょうどよく描かれていて好感度高い。
キャストも素晴らしい。みんな言ってると思うけど、主演のジョン・ヘダーすごすぎる。あの常に半開きの唇と吐き捨てるような喋り方! 出て来た瞬間から目が離せなくなること請け合い。他にもメキシコ人転校生役エフレン・ラミレッツを初め、適材適所なキャスティングで良かった良かった。