イン・ハー・シューズ

こじれていた人間関係がそれぞれのほんのちょっとした労わり合いと反省で奇跡のように(でもあくまでささやかに)回復して、前より大きく暖かなサークルができる、という話は好きなので、これも好きです。寂しい女が寂しくなくなるのに特に男の助けは必要なし、という見せ方もいいな。唯一“助け”になる男がマーク・フォイアスタインというのも。だってこの男の小物感溢れるルックスといったらないですよ。
主演のキャメロン・ディアスは最近だいぶキツくなってきったという印象があったものの、この映画ではすごく可愛い。トニ・コレットも達者。この人は大抵の役ならこなせそうだな。シャーリー・マクレーンに嫌味がないのもポイント高い。あと、前述のフォイアスタインですが、この人の小物感のせいでトニ・コレットの恋模様が無駄にサスペンスフルなものになっていたのが面白かった。