清涼院流水『ぶらんでぃっしゅ?』

いやー、御大は変わらないね。結婚しても父親になっても。というわけで、ご結婚とご子息誕生、それとついでに初のハードカバー刊行を祝しておきます。ご子息の名前はどうやら「ライト」というようです。御大にしては普通だね! よく我慢したね!
以上、最重要事項を確認しておきました。本の中身はというとそこはそれ、変わらない御大のことですからいつも通り我が道を歩んでらっしゃいます。僕もまあノスタルジーを買っているようなものなので、いつも通りであることが確認できれば何も文句はない。今作の見所は、無意味すぎて別のニュアンスが生じてしまう御大の独壇場「ぶらんでぃっしゅ」トーナメント、森博嗣西尾維新らの特別協力の不毛さ、何故か全編に満ちた幻冬舎へのオマージュ、それからおそらく筋立てに御大の自伝的要素を含んでいる(と推察される)こと、くらいか。念のため確認しておくと、別に面白くはないです。