イザベル・アジェンデ『神と野獣の都』

この作家については何も知らないのですが、へー、有名なんだ。極限の地のサバイバル生活で乱れる人間関係、あの人やこの人の意外な姿、積もる死体、というあたりはB級クリーチャー映画を観るようなつもりで楽しめたけれど、少年少女がほとんど抵抗なくスピリチュアルな世界に踏み込んで行って幻想的な試練に臨む、というくだりになるともうついて行けない。ファンタジックな世界観を出すのなら、もうちょっと段階を踏んでほしいと思った。
登場人物一覧表で名前を間違われている可哀想なルドヴィック・ルブラン教授が好きでした。