ロミー&ミッシェル

アメリカの高校というのがもう全く醜悪な階級社会で、ここに属していた人達は10年経った同窓会でも根性がそのまんま。そして主人公の頭空っぽブロンド女二人(高校時代はいわゆるloser)の痛々しさもそのまんま。
彼女達の痛々しさはホンモノで、見てるこちらは笑ったりげんなりしたりと大忙しで、でもそれだけじゃなあと思っていたところにあのラストが。一本筋の通った痛々しさが光り輝く瞬間を僕は見たのでした。馬鹿馬鹿しいけれど、素敵だ。
主演の二人のうちリサ・クドローのバカ演技が秀逸。バカなのに頼もしい。ネタみたいなキャスティングをされているアラン・カミングもいい仕事。