ウィル・マッカーシイ『アグレッサー・シックス』

部分部分は面白いところもあるのだけど、全体としてはよくわからなかったという感じ。何か、ストーリー進行のページ配分が狂っているのではないかと思う。終盤で唐突にダッシュし出すその展開に腰が砕けました。
面白かったところは、作戦メンバーが敵対する宇宙人になりきるうちにおかしくなっていくのはわかるんだが、それ以前の問題としてみんなヒステリックにすぎる、というところ。特に<クイーン>の絶叫には度々笑わせてもらった。主人公的ポジションのケン君が最初っから最後までほとんどまともな精神状態になくて、全く感情移入の余地がないのも良かった。