ファンタスティック・フォー

わりとコメディ要素が強めだった『ヘルボーイ』の100倍は脳天気。このお気楽さはアメコミ映画化の中では随一でしょう。作りはかなりユルいのだけど、細かい所のギャグとキャラの立て方がなんとも微笑ましいので笑って観ていられる。
ただ、アクションシーンがあまり魅力的でないのはどうにもならなくて、特に全身ゴム男の体のびのびがすごく間抜けに見えるのが惜しい。このゴム男はキャラ的にも割りを食っていて、普通に見たらヘタレの度が行き過ぎているように見えるのではないかと思う。そのせいで悪役やヒロインとの関係がバランス崩れてるもんで。
とまあそれはそれとして、そのゴム男役ヨアン・グリフィズのヘタレっぷりは僕には非常に好ましかった。今度はほぼ同じ役柄でロマンティック・コメディに挑戦していただきたい。細い体でサッサと動くヒロインのジェシカ・アルバもすごく可愛い。