キャビン・フィーバー

夏休み、森の中の山小屋で楽しいひと時を過ごそうとやって来た若者達。しかし、顔中をただれさせた男が乱入して素敵な時間は台無しに。おまけに、その男が罹っていた伝染病が次第に彼等にも感染してゆき、パニックが起こり始め……というお話。
予告編ではウサギの着ぐるみが病院に現れるシーンが印象的だったこの映画。観てみたらそのシーンは本筋に一切関係なく、何者か(監督?)のカメオ出演のためだけにある無意味シーンでした。なんだそりゃ。不条理ホラーじゃないのかよ。と言うわけで、伝染病ホラーのクリシェを連ねた非常にわかりやすいお話。そのわりにあんまり安っぽくないのは撮影が綺麗なせいかな。あっけらかんとしたオチの見せ方に製作者の無邪気さが見えるようで、あまり憎めない類の映画でした。
ちなみに監督のイーライ・ロスの公開待機作の中には、リチャード・ケリーとの合作なんてものがある模様。うーん、わかりやすい。そうそう、エンドクレジット後に思わず脱力するおまけシーンがあるので最後まで席にいましょう。