インファナル・アフェア 終極無間

シリーズ一作目(→感想)のその後のラウが、自分をサムの子分だと知る同胞を血眼になって捜し求め、始末しようとする様子と、その前のヤンが“あの日”に至る様子を並列して描いたお話。
いやもう何が何やら。現在パートと過去パート、それにラウの幻想パートが入り混じるごちゃごちゃな構成は、前作までの内容を忘れかけていた僕にはちょっとキツかった。そもそも一作目のラストでラウが無間地獄に堕ちたことは十分伝わったのだから、その地獄が具体的にどのようなものなのかまで見せてくれなくてもいいのに。かえって悲劇性が薄れちゃうよ。新登場にして重要キャラ・ヨン警視の使い方も今ひとつ巧くない。うーん、これがシリーズ完結作というのはちょっと残念だな。
主演のアンディ・ラウトニー・レオンの印象は前二作に同じく。でも今回はアンディが哀れすぎるな……。新キャラを演じたレオン・ライとチェン・ダオミンはなかなか健闘してるんじゃないでしょうか。特にチェン・ダミオンかっくいー。