ナンシー関・リリー・フランキー『小さなスナック』

ナンシー関リリー・フランキーの対談集の文庫化。続編は決して出ないというところが悲しい。『隣家全焼』や『堤防決壊』で町山広美が邪魔だったように、ナンシー関ファンとしては読んでるとリリー・フランキーが邪魔に思えてくるのだけれど、まあ特にこの二人*1に文句があるわけではないです。ただ、ナンシー関との対比によってリリー・フランキーのオトコノコな部分が嫌な感じに浮かび上がって来るのには若干閉口した。
イラストレーター同士の対談ということで、話題もイラストだの編集者だのについてのものが面白い。集中のベストはナンシー関の上海旅行レポートかな。あとはやはりテレビやタレントについて語るナンシー関がイイのだけど、今回そっちのほうの話題があまりなかったのは残念。
リリー・フランキーによるあとがきはストレートに「お悔やみ文」で、ちょっとびっくり。

*1:『地獄で仏』の大月隆寛は邪魔とかそういう次元ではなかった