北川歩実『恋愛函数』

結婚相談所で知り合った男女の間で起こるトラブル、殺人事件。事件を起こしたカップルを引き合わせたのは、恋愛に関する相性を弾き出す“GP値”だった。結婚相談所の関係者である作家・貴井とGP値研究所員の沙耶は事件の裏を探るが……というお話。
あー、タルかった。分量多いわりに常に一定のテンションなもんだから眠くなって来て困るよ、この小説。ミステリとしては一応、ツイストに次ぐツイストが用意されているのだけど、これが「あのとき○○って言ったのは嘘でした。実は××です」と証言を翻す人物が続出する、ってな方法で演出されているというアホ臭さ。こんなんじゃ新事実が出て来ても真面目に受け入れる気を無くします。そしてその新事実の受け入れの際にもテンション一定の主人公達……。うーん、眠い。ラストちょっと“いい話”にしたからって許さんぞ、これは。
で、北川歩実って他もこんなんなんですか?結構評判いいように思うけど。