レーシング・ストライプス

引退したサラブレッド調教師に拾われたシマウマのストライプス。小屋の仲間達と楽しく暮らしながら彼は、颯爽と走る競走馬に憧れるが、あるとき自分がサラブレッドとは違うシマウマだと気づいてしまう。おまけに、彼の飼い主はレースに関わりたがらず……というお話。
動物が喋りまくる映画なわけですが、口だけCGの動物キャラの動かし方は先行作品に負けている気が。どうにもチャーミングでないし、ダイナミックなアクションもしてくれないのだもの。お話のほうはまあ王道で、ラストは一応盛り上がるものの、ストライプスのコンプレックス克服の描き方がちょっと弱い。動物キャラに比して人間キャラの配置は結構良くて、ライバルの性悪女が何か汚い裏工作でもする展開でもあればな、と思っていたら、なんと裏工作をしてくるのは馬のほうだったというのが驚きでした。
声優陣は、ポニーでありながらベテラン調教師(でもやさぐれ)というキャラを演じたダスティン・ホフマンがさすがに巧いけれど他はあんまり。人間キャストは主役のブルース・グリーンウッド&ヘイデン・パネッティーア親娘を始めみんないい顔をしていて、特にブルース・グリーンウッド、渋い!ちょっと惚れた。