アイ・アム・デビッド

第二次世界大戦後。共産主義体制下のブルガリア強制収容所で働く少年デビッドは、ある人物の助けを借りて外へと脱走する。海を越え、山を越え、受けたアドバイス通りに一路デンマークを目指す彼の前には何度も困難が立ちはだかるが……というお話。
つまんね。主人公のデビッド君を「虐げられても希望を持ち続ける健気な少年」ってな感じではなく「気弱なくせに変なとこで自己主張の激しいいじけた少年」にしたのは悪くないのだけど、それ以前にデビッド君はとても強制収容所にいたようには見えません。この子の目の翳りは、せいぜい算数の宿題終わってないよーってな程度のもの。おかげで彼が危ない目に遭っても心で応援できないし、ハラハラドキドキもできない、ハッピーエンドも喜べない、というダメダメな次第でありました。
そんなわけで主演のベン・ティバー君には特に感心するところなし。演技も顔も子役臭くないのはいいことだけれど。ちなみに、ジム・カヴィーゼルがメガネを掛けて出てくるので、カヴィーゼルファンは必見でしょう。