素晴らしき哉、人生!

町から出て世界を回りたいという夢を持つジョージはしかし、その人のよさからチャンスを逃してばかり。不運なアクシデントで金策が尽きたクリスマス・イブ、彼は身投げを図るが、そこに彼を生かす命を帯びた翼のない天使クラレンスがやって来て、彼に「ジョージのいない世界」を見せる……というお話。
メリー・クリスマス!というわけで、昨日に引き続きフランク・キャプラの古典を見ました。主人公ジョージがコツコツ積み重ねてきたさり気ない善行や家族・友達との触れ合いが、ラストで一挙に祝福されるこのハッピー感は素晴らしい。みんなで「蛍の光」を大合唱しちゃったりなんかして、本当に、ひたすら、メリー・クリスマス!な映画であるなあと。
ま、「ありえねー」な話でもあるのだけど、そのへんはジョージを演じるジェームズ・スチュワートの“ザ・お人好し”ってな雰囲気と、クラレンス役のヘンリー・トラヴァースのとぼけた愛らしさで十分説得できてるのではないかと。特にヘンリー・トラヴァースは出番ちょっとなのにかわいくて良い。