フレディVSジェイソン

人々に忘れられ、夢の世界で人殺しを楽しめなくなったフレディはイラつくが、ジェイソンを利用して人々を恐怖させ、力を取り戻そうと画策する。一方、母親が死んで以来元気がない高校生ロリーは、友達の家に泊まったその夜、とても恐ろしい出来事に遭遇し……というお話。
これは楽しい。『13日の金曜日』も『エルム街の悪夢』も一作も見ていない僕ですが、首がボンボン血がプシュープシューなスプラッター映画としてだけ見ても十分愉快。「住む世界が違う二大殺人鬼を戦わせる」「二人の対決を主としながらもヒロインを立てる」などなどの難しい課題を無理にこなそうとするあまり歪な展開になっていて、そこが面白かったりも。ただ、終盤は悪い子フレディVSいい子ジェイソンという構図になりかけているのが不満か。
ロバート・イングランドはフレディを、卑劣ながらもどこか間が抜けていて憎めないナイスキャラとして演じていてさすが。役者の貫禄では完全にフレディの勝利でしょう。それから個人的には二人の対決の小道具(死体)として使われる若者達の中にブレンダン・フレッチャーがいるのに注目。ダメだこの人やっぱり可愛い。画面に釘付けになって何度か字幕を見逃したほどですよ。ちっちゃくて頭足りなそうな顔の俳優(ジョヴァンニ・リビージ系)が好きな方は今のうちに唾付けを推奨。