田中啓文『UMAハンター馬子 完全版2』

前作(→感想)に引き続いて、伝奇+UMA+大阪のおばはんネタで延々と引っ張るこのシリーズも遂に完結。グロも駄洒落も控えめだった前巻には少し不満を感じてしまった僕ですが、今巻は満足。「水中からの挑戦」における食物絡みのグロ描写はまさに田中啓文の本領発揮という感じで心浮き立ってしまった。グロブスターのお話でこれをやる無理矢理さも好き。
そして大団円の最終話「史上最大の侵略」。おお、最後の最後で特大級の駄洒落が炸裂(しかもクトゥルー絡み)!これぞ田中啓文!まさかラストバトルが○○○VS○○○になるなんて、いやー絶景かな絶景かな。満足しました。ご馳走様。前巻に引き続き解説にかこつけてほとんど本文に関係ない薀蓄を延々と書き連ねた解説もよし。