フェノミナ

有名俳優の一人娘ジェニファーは虫が大好きな女の子。そんな彼女は父の仕事の事情で一人スイスの全寮制女子校に転校してくるが、奇しくも町では少女ばかりを狙った連続殺人事件が起こっていて……というお話。
えーと、これがダリオ・アルジェントですか。別に難しい話でもないのになんかわけわからんかった。一体何が本筋だったの?人々が串刺しにされたり首チョンパされたりする殺人シーンはいずれも鮮烈でおおっ、と思うし、ヒロインに応えてハエが集まって来るシーンは不気味で綺麗。このまま『キャリー』風の話になれば面白かったろうに、無理にサスペンスとしてオチをつけたせいでなんともグダグダな仕上がりに。だいたいヒロインのキャラクターに全く整合性がないので到底感情移入できませんよ。それはヒロインに限らず全登場人物に関してそうで、刑事さんが拘束を解かれた途端犯人をぶち殺そうとし出したのには笑いました。
主演のジェニファー・コネリー(役名までジェニファーだ)は確かに雰囲気のある美少女で、今の彼女よりよっぽど好き。あと、音楽がやたらとメタルがかっているのがどうも邪魔でした。