シーズ・オール・ザット

学園一のハンサムで生徒会長、その上成績も良くて運動神経抜群な主人公は彼女にフラれ、腹いせに友達の持ち出した「ダサい娘をプロムクイーンに仕立て上げる」という賭けに乗ってしまう。おかげで彼は根暗美術ヲタクの娘と付き合う破目になるが、次第に本当に彼女に惹かれていってしまい……というお話。
そもそも主役の二人の間に何か障害があるようには見えない上にそれがどう解決したのかもよくわからんユルユルな脚本なのだけど、主役の二人の相性がなかなかいいのでわりあい楽しく見られた。特に主演のフレディ・プリンゼ・Jrはベタな演技までチャーミングで実にいい。絵に描いたような「悲しそうな顔」をしてみせてそれで本当に悲しそうに見えるあたり、さすがスター(と言えるかどうかは微妙だが)というところか。それにしても主人公の進路の問題、全く解決してないのでは?あれでハッピーエンドというのはどうなのか。
フレディ君の他にもレイチェル・リー・クック、マシュー・リラード、ポール・ウォーカーキーラン・カルキン、クレア・デュヴァル、アンナ・パキンなどなど公開時には前途有望だった若手スターが大挙出演してるので、この顔ぶれを見てるだけでも結構楽しめます。その中でヒロインの父親役のケヴィン・ポラックが短い出番ながら暖かな印象を残す好演。おじさんも頑張ってます。