パッチギ!

京都の一高校生である主人公はある日朝鮮高校の女生徒に一目惚れ。ところが彼女が番長の妹だったからさあ大変。いろいろ問題を起こしつつもだんだんと彼女に近づいていく彼だったが……というお話。
大前提として泥臭いし、ギャグは概ね滑ってるのだけど、話を大げさにせずあくまでささやかに描いてるので鬱陶しくない。若い出演者の初々しい演技もあって自然と好感の持てる映画になってると思った。ただ、登場人物間に軋轢が生じなさすぎたツケが回って、主要キャラを一人死なせないことにはクライマックスに突入できなくなりました、という風に見えてしまう……のだけどそんなに気にならないのでよしとする。「イムジン河」で客を泣かせるという第一義は見事に成功していて、僕の後ろに座ってたサラリーマン二人連れもグスングスン言ってました。
主演の塩谷瞬ハリケンジャーとは全然印象の違うヌボーッとした表情が親しみやすくて好感度高い。番長役の高岡蒼佑のふてくされ顔は可愛いし、その子分の二人*1のじゃれ合いも実に微笑ましくって、若い男の子が好きな人なら頬が緩みっぱなしになること請け合い。あ、ヒロインの江尻エリカの純な感じやらスケ番役真木よう子*2の姐さんっぷりなど女優陣もいいですよ。

*1:細目の方の男の子はジャスティライザー第2部にかなり大きな役で出るらしい。うわーそれなら僕ジャスティライザー見るよ!

*2:呪怨ハリウッド版に出てるらしい。これまた楽しみ