コニー&カーラ

殺人現場を目撃してしまい、ヤバい奴等に追われることになったコニーとカーラ。彼女達は偶然辿り着いたゲイクラブでドラッグクイーンとして身を偽り、憧れのショーに出演しながら姿を隠すことにするが……というお話。
夢が叶う素晴らしさとか互いに慈しみ合う肉親や友達の暖かいつながりなんかが前面に出た実にハッピーな映画で、たくさん盛り込まれたミュージカルシーンも楽しい楽しい。主演の女優二人がメイクをするとちゃんとドラッグクイーンに見えるのが偉い。無理に盛り上げることなく爽やかに落とすラストも悪くないんだけど、でもやっぱり「ゲイ達がそんな簡単にうそんこゲイを許すだろうか」という思いが少し残ってしまった。コニーとカーラに味方できなかったわけではないのだけど、それでもやはり。
主演のニア・ヴァルダロスとトニ・コレットはとても楽しそうでこちらも楽しくなる類の好演。特にトニ・コレットのキーキー声はチャーミングだと思った。ノンケの弟と仲直りするスティーヴン・スピネラは泣かせる。特別出演のデビー・レイノルズの出し方も巧い。