シティ・オブ・ゴースト

保険金絡みの詐欺で大金を得た仲間が姿を消し、それを追う主人公はカンボジアに辿り着く。そこで彼と再会は果たせたものの、街は不穏な空気に満ちていて……というお話。
なんとマット・ディロン監督・主演作という珍品。結論から言うと勿体ぶってるだけで大した中身のない退屈な映画だったんですけど、まあ“下手”という感じはないしマット・ディロンだし、なんとなく許そうかなという気になってしまった。カンボジアの薄汚れた街の風景がなかなか“綺麗”に撮られている点は評価してもいいかも。でも暴力と絶望にまみれた物語と思いきや結局主人公の自分探しの旅だったりするあたりやっぱりなあ。
たぶんお友達つながりで妙に豪華キャストだったりするものの、あまり印象に残る人はいなかった。たぶん一番魅力的だったのは“人のいい現地民”役を演じた俳優さん(名前がわかりません)。若いのか中年なのかよくわからないところが良かった。