千と千尋の神隠し

10歳の女の子千尋は引越しの途中両親に引っ張られて不思議なトンネルの向こうへ。そこは実は異世界で、両親を豚に変えられてしまった彼女は彼等を助け、元の世界に帰るため、八百万の神が湯を浴びにくる湯屋で働くことになる……というお話。
ハウル』ももうすぐ公開ということで今頃見てみました。へへえ、こりゃ確かに面白い。わりあい馴染みのある物がえらくヘンテコに構成されてるってな印象のビジュアル・イメージが素晴らしくて、湯屋の中を主人公が進むたびにすげーワクワクする。あのエレベーターとか、薬湯の札とか、ああっ乗りたい!触りたい!という感じ。オクサレ神を接待するシーンは特に派手にやっていて一番好き。
そのへんあまりにハイレベルなもんだからお話のほうはわりとどうでもいいのだけど、いつの間にか勇気を獲得しちゃった千尋が人のためにすごーく頑張る姿は凛々しくて美しい。とは言え、終盤急に親切になってしまう湯屋の人々とかを見てると、別に千尋のしたことは「大変なこと」ってわけでもなかったのかしらん、と思わせられてしまって、これはちょっとまずいのではなかろうか。声優は全体的に下手。個人的には釜爺役の菅原文太がキツかった。