パンチドランク・ラブ

一見好青年だけど落ち着きがなくすぐキレるアダム・サンドラーは、七人の姉に振り回される日々の中、唐突に素敵な女性エミリー・ワトソンと出会う。彼女にのめり込んでいくサンドラーだが、時を同じくしてダイヤルQ2絡みのトラブルを起こし……というお話。
見終わった後の気持ちを一言で言えば「困惑」ですよ。えー何これー。映像は身震いするほど色鮮やかで光の加減がわざとらしいハイセンスな感じのやつ。音楽もイライラするくらい斬新な付き方。でもそこで語られている物語はと言うと……ガイキチ主人公が自分がガイキチだと自覚しないままストレートにハッピーエンドに至ってしまうロマコメ(ベタなギャグ含む)……?という感じ……?すみません、よくわかりません。何やら凄まじく捻くれたものを見た、という印象はあるものの、面白かったかどうかと言われれば答えにくいなあ。淀みなく綺麗な映画であるとは思ったけど。
アダム・サンドラーは、いつも通りではあるのにサンドラーのように見えない、という不思議な使われ方。エミリー・ワトソンはいわゆる“美人”でないあたり何だか嫌らしいキャスティング。