ソウ

老朽化したバスルームに監禁された二人の男。片足には鎖錠。ポケットにはカセットテープ。二人の間には頭を撃ち抜いて死んでいる死体。さて、どうすればここから出られるのか……というお話。
試写会に行ってきました。かなり期待して観たわりにはそんなんでもなかったですよ。せっかく面白そうなシチュエーションの不快密室心理劇なのに、今までにあったようなサイコ・スリラーの形に組み込んでしまってるのは勿体無い気がするし、オチもこれ、密室心理劇としてのオチじゃなくてサイコ・スリラーとしてのオチだよな。なんかそのへん肩透かしと言うか。ちゃんと伏線張ってましたよー的アピールは悪くないけど。
公開されたら観に行くかどうか迷ってる人にはとりあえず「グロくない」「怖くない」の二大重要ポイントを伝えておきます。何故かアジア系が多い出演者の中では、監禁された男のうち若い方を演じたリー・ワネルという新人俳優が個人的に要チェック。粋がってるくせにすぐうろたえる情けなさがいい。