リストラ・マン

退屈な仕事とイライラする職場にウンザリしていたサラリーマンは、心理療法を受けたことから気分が軽くなり彼女も出来、周りを気にせずサボれるようになった上に昇進も決まる。だがそこで友人二人がリストラされると知り、彼は三人で会社に意趣返しを目論むが……というお話。
わりとありがちなギャグが連発されるのだけど、それらがいちいち“きちんと”演出されているのがヘンに心地いい。キャラの配置と立て方も良くて、始まって10分以内に主要登場人物の位置づけが了解されてしまうくらい。全体的になかなか頭のいい感じの映画なのだけど、問題があるとしたらストーリーか。主人公が心理療法を受けた結果どうなって、それがどうストーリーに影響してくるのかというところがよくわからないのは問題だろう。でも、終盤に至るまで全然先が読めない展開はこれまたヘンに心地よかった。
飛びぬけていい誰かがいるわけではないけれど、全体的にピシッと締まってるキャスティングも頭のいい感じ。個人的には主人公の彼女役のジェニファー・アニストンの程よい不美人度が気に入った。最近、もしかしたら自分はジェニファー・アニストンが結構好きなのかも、と思っている。