ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

レイプ及び殺人の罪で死刑を執行されることになった大学教授デビッド・ゲイルが最期にインタビューに応じることになり、刑務所まで取材に出向く女性記者。取材を進める中、彼女の部屋に一つのビデオテープが置き去られ……というお話。
社会派ドラマの皮をかぶったサプライズ・エンディング物の本格ミステリ映画……ならまだ良かったんだが。これではどちらも中途半端でしょう。事件を引き起こした者達の心情を「意外でヘンなもの」として描きたいのか「哀しくて同情を誘うもの」として描きたいのか。両立することも可能だろうけどその域には達してない。だいたい小ネタのわりに話が長すぎるよー。途中で飽きちゃった。せめて『ユージュアル・サスペクツ』くらいのくすぐりはほしかったなあ。
デビッド・ゲイル役のケヴィン・スペイシーは可もなく不可もなく。記者役ケイト・ウィンスレットはインテリっぽさが足りない。でもその助手で“一見ワイルドっぽいけど実の所ナイーブ“な男性記者役ガブリエル・マンは妙に若々しくて魅力的だった。