ロイヤル・セブンティーン

母親と二人っきりで暮らしてきた17歳の女の子ダフネは、父親が英国貴族であることを突き止め、初めて会いに行く。父の婚約者とその娘に悪巧みをされたりしても持ち前の人の良さと前向きさで乗り切り、父のハートをがっちりキャッチするが、支持率のが低下を気にした父は彼女に家の“伝統”に従うように言い……というお話。
自分の父親が英国貴族コリン・ファースだったら?という乙女の妄想充足映画としてなかなかの出来。特にダフネが父に娘としての親しみを感じさせてゆく過程はとても痛快かつハッピーで、この親子を応援したい気持ちにさせるに十分。再び親子の関係が壊れそうになってからの展開はいまいちスムーズじゃなくて惜しいけど、ラストはお約束を綺麗に決めてくれるので良し。
キャストはすごくいい。主役のアマンダ・バインズは美人じゃないなりに元気で健気な可愛い女の子たれているし、父親役コリン・ファースは例によってしかめ面に浮かんだキラキラ目が魅力的。さらに父の婚約者の娘役のクリスティーナ・コールという娘*1が、場面によっては主人公を食うほどの存在感を見せるチャーミングな敵役っぷりでこれまたいい上にダフネの彼氏役オリバー・ジェイムズも全然二枚目じゃないイモ臭い顔立ちが好感度高し。他、脇役までみんな光っている。

*1:リース・ウィザースプーンの妹みたいな顔と雰囲気