アイ,ロボット

ロボット嫌いの刑事スプーナーは馴染みのロボット博士自殺事件の捜査に当たる。彼は現場に隠れていたロボット三原則を破ることの出来るロボット“サニー”を疑うが、博士が遺した情報を探るうち、恐ろしい事実が明らかになり……というお話。
ウィル・スミスのナルシスティックなヌード満載のオープニングにどん引きしながら観始めたけれど、観終ってみると意外に悪くなかった。主人公がロボット嫌いになった理由とかサニーにウインクの意味を教える場面とかのダッサい伏線をダッサいやり方で回収してダッサくストーリーを転がすという、このダサさが僕にはわりあい好ましくて。結構巧い具合にアクションの興奮度を高めてくれたと思いましたよ。でもそのストーリーを楽しめたのも“心”を持ったロボットサニー君のお茶目さと愛嬌のおかげなんだけどな!サニー君のキャラ造形に成功してる時点でこの映画はアリでしょう。
と言うわけでベストキャストは勿論サニー君の体の動きと声を演じたアラン・テュディック。グルグル回転体当たり攻撃は良かったなあ(これは演じてないだろうけど)。ヒロイン役のブリジット・モイナハンはオバサン臭さが映えている。主役のウィル・スミスは前述の通り。