待ちきれなくて…

卒業式終了後のパーティー。その一夜が明けるまでを、それぞれに迷い、惑い、色恋沙汰に悩まされながら過ごす高校生達の人間模様を描いた群像劇風映画。いやもう卒業式用ローブ着て並んで座ってる生徒達の間をパーティーの噂が駆け巡る、ってなタイトルクレジットからして静かな興奮が盛り上がっちゃって最高。ワラワラ出てくる高校生の中の主要登場人物(主人公(一応)、ゴスっ娘、黒人文化かぶれ、アメフト花形選手、プロムクイーン、ガリ勉の6人)がアイキャッチ風の画面で紹介されるのも素晴らしい。
脇役に至るまでビシッと立ったキャラクターと、学園内格付けとか過去の確執なんていうくだらないことに囚われないでみんながみんな愛を見つける、ってな幸せすぎるストーリーに存分に酔わせて頂きました。ただ、パーティーが終了すると“祭りの後”っぽいムードが少し漂っちゃうのが寂しかったかな。一人だけアンハッピーエンドなキャラがいるのも問題だ。やはり彼にも幸せになって欲しかった*1
ワラワラいる出演者の中では主役のイーサン・エンブリーのピュアっぽさ丸出しの瞳が特に印象に残った。ブラザーっぽい喋り方がまるで似合わないセス・グリーンも可愛い。この映画、キャスト表*2見てると楽しいですよ。あのサインを欲しがってた子は『サブリナ』のメリッサ・ジョーン・ハートだったのか!とか、クレア・デュヴァルはどこに出てたの?とか、あれはやっぱりセルマ・ブレアだったのか!とか。しかし一番謎なのはクリス・オーウェンだな。あの隠しキャラみたいな出演の仕方は何なんだろう。

*1:と言うか、僕はすわゲイ・カップル成立か、と狂喜乱舞していたので、あのラストにはガックリきた。

*2:http://us.imdb.com/title/tt0127723/fullcredits