テイキング・ライブス

FBI捜査官アンジェリーナ・ジョリーモントリオール周辺で起こっている連続殺人の捜査に当たる。その事件は、犯人が次々と人を殺し、その人に成り代わって人生を送るという手口を繰り返しているものだった。事件の目撃者イーサン・ホークを調べるうち、捜査陣は彼に接触して来る怪しい人物の存在に気づく、というお話。
一応サスペンスですが、真犯人から終盤の展開に至るまで全てバレバレ。犯人が人生を乗っ取るというネタにしても実にテキトーな扱いしかされてないのでサイコスリラーとしても弱い。一瞬違う映画が始まったのかと思わせるオープニングはなかなか良かったけど、ハッピーに成りきらないエンディングは弱い。じゃあどこを楽しめばいいのかと言ったら、そりゃあアンジェリーナ・ジョリーのエロエロっぷりでしょう。
と言うわけで、アンジェリーナに尋問されて疑われて守られて、最終的にはベッドインしたい!っていう男の欲望を叶えるためのシュミレーション映画(イーサンに自分を当てはめる)だと思えば観られなくもない。実際彼女の発するフェロモンは凄まじく、イーサンを尋問するシーンなんてビリビリ来た。本来の僕の嗜好としてはイーサンのほうに目が行くはずなのに、完全に引き寄せられてしまったもの。あ、イーサンはですね、終盤の変態っぽい身振りがヘナチョコで可愛かったです。あとキーファー・サザーランドは役柄が可哀相すぎる。